四苦八苦
「ほんとに、四苦八苦してます」と日常いいますが、これがまぎれもない仏教用語です。四苦は「生老病死」老、病、死は説明無用だが、生を苦だと断定したところがすごいと前回書きました。
八苦のうちの後の四苦の一つ目は「愛別離苦」(あいべつりく)別れの苦しみで、失恋や家族を失うことなども、これに含まれます。
「怨憎会苦」(おんぞうえく)これがすごい。怨念の怨、憎悪の憎。怨みを抱く人、憎たらしい人、きらいな人と会わなくてはいけないこと。
学校でも会社でも、仕事先にも、嫌なやつがいる。だけど行かないわけにはいかない。だれにも覚えのあることで、ほんとに苦しい。いじめっこもここに入る。
家族の中に居ることもある。どうにもならない。
まったく現代的な問題でもある。お釈迦様は二千何百年もまえに、ちゃんと指摘されている。
「怨憎会苦」という言葉があるのだと、思うだけで、かなり楽になれると思います。その苦しみは自分だけのものではない、生きていればだれでも味わう苦しみなのだと、きっちり覚悟すること。それだけで、いくらかは楽になります。
にげないで「そうか、これが怨憎会苦というやつか」と、思うことが解決の第一歩です。
「ではこの苦しみを見極めてやろう」と思えれば最高ですが、老人ならともかく、若い人は、なかなかそうしたたかにはなれないでしょう。
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